認知症国内での活動/都道府県活動情報

おきなわ長寿苑の取り組み

1.はじめに

認知症・特別養護老人ホームおきなわ長寿苑 我国における社会福祉制度は、1990年の社会福祉法の改正で在宅福祉サービスヘの方向性が打ち出され、2000年の再度の改正でその方向性は、より顕著となった。このことは、同年に施行された介護保険制度にも大きく反映され、社会福祉施設サービスのあり方も措置から契約へと、根底から変わる事となった。当施設もその変化に対応すべく施設サービスの見直し、在宅福祉サービスの整備、推進に取り組まなければならなくなりとりわけ個々のニーズに添った個別ケアは、早急に取り組まなけれぱならない最重要課題であった。その様な経緯の中、小川眞誠理事長の心身機能活性運動療法のセミナーを受講する機会があり、介謹予防、要介護認定者の機能回復訓練、認知症の予防及び改善に最適であるとの確信を持ちました。そこで、昨年の5月に小川眞誠理事長を講師としてお招きし、おきなわ長寿苑4日間の日程で心身機能活性運動療法セミナー開催しました。お陰様で現在、養護課は10名の心身機能活性運動療指導士を配置することができ、利用者の機能改善に向け取り組んでおります。
・詳しくはおきなわ長寿苑の取り組みホームページへ

2.これまでの取り組みと経過
  • (1).地域への発信活動(平成18年11月〜19年11月)
    • ・心身機能活性運動療法セミナー
    • ・認定講習会 5回
    • ・その他研修会等 3回
  • (2).おきなわ長寿苑での取りくみ
    • ・指導士の養成及び指導士定例会の開催
    • ・対象者の選考とご家族への説明及び協力依頼
    • ・業務内容の見直しと改善
    • ・服薬調整等による専門医師との連携
3.実践と経過(目標達成評価基準…3:達成,2:ほぼ達成,1:やや達成,0:変化なし)
年/月 H18/7 H19/1 H19/5
人数 4人 10人 10人
内訳 認知症2人 認知症5人 認知症5人
  機能障害2人 機能障害5人 機能障害5人
指導士人数 7人 10人 10人
目標達成度 3→0人、2→2人 3→0人、2→4人 3→0人、2→6人
1→1人、0→1人 1→3人、0→3人 1→3人、0→1人
備考   骨折拒否1人 拒否1人
    傾眠1人  
4.成果と評価

認知症の事例を通して又、人との関わりがスムーズにとれる等がみられた。

  • ・発語、開口、歩行バランス等の機能向上がみられた。
  • ・記憶する事については変化が見られないものの、行動の学習への期待が持てる。
  • ・情緒面の表出(笑顔)、意思表示がみられた。
  • ・指導士となじみの関係が構築できた。
脳梗塞後遺症の事例を通して
  • ・ゴール目標の設定の自覚があり、抱えている問題のステップが出来た。
  • ・麻痺側の機能変化は小さいが日常生活動作の向上がみられた。

5.目標達成度の高かった事例

Y・O様 女性 73歳 アルツハイマー型認知症
状態:発語あるも意思疎通とれず、日中の奇声をあげる行動等あり。
改善目標:コミュニケーション障害の改善。周囲との協調性の回復。
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6.10月より取り組んでいる事例

M・Y様 女性 88歳 脳血管性認知症
状態:奇声、大声、興奮状態あり、他者とのトラブル多い。
改善目標:不安症状の改善。

I・H様 女性 75歳 脳梗塞後遺症(左半身麻痺)
状態:立位可能だが移乗時フラツキあり、又、麻痺側の指は拘縮みられる。
改善目標:介助なして歩行ができ麻痺側の上肢可動のレベルアップを行いたいとの希望がある。
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7.今後の課題

1).対象者増加に伴うマンパワーの確保

  • 現在16名の指導士にて対応しているが、今後もスムーズに施行するため業務内容の見直しや1日のプログラムの改善を図り、マンパワーの確保につなげる。
2).記録及び評価の充実
  • 担当制を配置する中、指導士個人の評価となることを防ぐため、定例のカンファレンスや指導士間の連携を密にする。
3).個人機能訓練としての位置づけ
  • 個々の目標を掲げ当運動療法を施行。故に個別機能訓練のプログラムの一つとして実施評価したい。

8.おわりに 

当運動療法に取り組み、結果が出たことで、職員の自信とやる気につながったと思う。
今後も認知症及び機能障害の方へ機能向上のツールとして導入、そして啓蒙の役割を担うため、さらに知識と技術を修得し、発信していきたい。

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